- 文字|作図|Jw_cad
- 作図済みの文字の変更
- 作図済みの文字の移動
- 作図済みの文字の複写
- 文字のフォントの変更
- 文字のサイズや色などの変更
- 水平方向の文字の作図
- 垂直方向の文字の作図
- 文字の範囲選択
- 文字の基点の変更
- 作図済みの文字基点の取得
- 文字の作図角度(方向)の指定
- 行間(縦書きでは列間)設定して文字を作図
- 縦書きの文字の作図
- 文字列の連結、移動、切断
- テキストファイルの読込み
- ビットマップファイル(画像)の読込み
- 画像の大きさの変更
- 文字をテキストファイルに書き出す
- クリップボードの文字を図面に貼り付け
- 外部テキストエディタによる文字の編集
- 図面印刷時にファイル名と日時なども追加出力
- 文字列の途中での書体の変更
- 特殊文字の作図
- 均等割付け
- 式の計算
- 目次
文字|作図|Jw_cad
現在の書込レイヤに文字を作図したり、文字の移動や変更を行う
- [文字]コマンドを選択する。
- 表示される「文字入力」ダイアログに文字を入力する。
- この時、Windowsのかな漢字変換機能は自動的にONになる。
- 「文字入力」ダイアログがアクティブでない時は、左クリック(L)してから文字を入力する。
- 「文字入力」ダイアログの文字入力部分の右端の▼を左クリック(L)すると、すでに入力した文字列のリストが表示されるので、選択すると入力できる。
- 文字を入力し確定すると、文字枠の仮線がマウスに追従して移動するので、文字の作図位置を指示する(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)。
作図済みの文字の変更
- [文字]コマンドを選択する。
- 変更する文字を左クリック(L)で選択する。
- 「文字入力」ダイアログに選択した文字が表示されるので、文字を変更し確定する。
- 元の文字列とは別に変更後の文字枠の仮線がマウスに追従して移動するが、ここで[Enter]キーを押すと元の位置の文字が変更され、マウスをクリックすると(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)、その位置に変更後の文字が移動する。
作図済みの文字の移動
- [文字]コマンドを選択する。
- 移動する文字を左クリック(L)で選択する。
- 元の文字列とは別に文字枠の仮線がマウスに追従して移動するので、移動先の位置を指示する(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)。
作図済みの文字の複写
- [文字]コマンドを選択する。
- 複写する文字を右クリック(R)で選択する。
- 元の文字列とは別に文字枠の仮線がマウスに追従して移動するので、複写先の位置を指示する(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)。
文字のフォントの変更
- [文字]コマンドで、「文字入力」ダイアログの[MS ゴシック]右端の▼部分を左クリック(L)すると、使用できるフォントのリストが表示されるので、フォントが変更できる。
- 「文字入力」ダイアログの[フォント読取]にチェックがある場合(初期状態)は、文字の変更・移動・複写の時に文字を選択すると、対象となる文字はリストから選択したフォントになる。
- 「文字入力」ダイアログの[フォント読取]にチェックがない場合は、文字の変更・移動・複写の時に文字を選択すると、対象となる文字は現在指定されているフォントに変更される。
文字のサイズや色などの変更
- [文字]コマンドで、コントロールバーの
などと表示されている[文字種変更]ボタンを左クリック(L)すると、「書込み文字種変更」ダイアログが表示される。
- このダイアログの[文字種[1] ]~[文字種[10] ]から選択すると、作図される文字はその文字種のサイズと色になる。
- [任意サイズ]を選択した場合は、右側に並ぶ各項目の入力ボックスで、文字のサイズや色などを自由に設定できる。
- [フォント]
- 「文字入力」ダイアログや「文字変更・移動(複写)」ダイアログの「フォント変更」と同じ方法で、フォントの変更が行える。
- [フォント読取]
- 「文字入力」ダイアログや「文字変更・移動(複写)」ダイアログの「フォント読取」と同様にチェックを入っていると、文字変更・複写のときに元文字のフォントになる。
- [斜体]
- チェックを入れると、斜体になる。
- [太字]
- チェックを入れると、太字になる。
- [角度継続]
- コマンドを変更しても文字の書込角度を継続する。
- [文字種変更]
- ボタンを右クリック(R)すると、設定文字種(初期値は文字種3、環境設定ファイルで変更可)と直前に使用した他の文字種とが切替わる。
水平方向の文字の作図
[文字]コマンドで、コントロールバー[水平]にチェックを入れると、水平方向の文字が作図される。
- この指定は、文字の角度指定よりも優先する。
- 軸角が設定されている時は、軸角に対して水平になる。
垂直方向の文字の作図
[文字]コマンドで、コントロールバー[垂直]にチェックを入れると、垂直方向の文字が作図される。
- この指定は、文字の角度指定よりも優先する。
- 横書文字の場合は90度方向、縦書文字の場合は-90度方向の文字になる。
- 軸角が設定されている時は、軸角に対して垂直になる。
文字の範囲選択
[文字]コマンドで、コントロールバー[範囲選択]を左クリック(L)すると、文字の範囲選択モードに移行するので、[範囲選択]コマンドと同じ方法で対角2点を指示して文字を選択する。
- このように選択した文字は、後述するテキストファイルへの書出しや外部エディタによる編集で使用する。
- [範囲選択]コマンドで文字を選択して[文字]コマンドに移行した場合は、この範囲選択は不要になる。
文字の基点の変更
[文字]コマンドで、コントロールバー[基点(左下)]を左クリック(L)すると、「文字基点設定」ダイアログが表示され、文字の基点、基点からの文字位置のずれなどを設定できる。
- [文字基点]
- 9カ所から選択することで、基点の変更ができる。
- [ずれ使用][横ずれ][縦ずれ]
- [ずれ使用]にチェックを入れ、基点からの文字位置のずれを、各基点の横方向と縦方向について入力する。
設定したずれ位置が基点になり文字が作図される。 - [下線作図][上線作図][左右縦線]
- 文字に下線、上線、左右縦線を作図する。
- チェックを入れると、文字の作図・複写、読込、貼付の時、作図される文字に下線、上線、左右縦線が作図される。
- 全てにチェックを入れると下線、上線、左右縦線が同時に作図される。
- 線は書込み用線色・線種で作図される。
- 文字の基点にずれ位置が設定されている時は、そのずれ位置からの線になる。
- [基点(左下)]を右クリック(R)すると、設定基準点(初期値は左下、環境設定ファイルで変更可)と直前に使用した他の基準点とが切替わる。
作図済みの文字基点の取得
作図した文字のデータには、作図・変更・移動・複写時の基点が記録されている。
- [文字]コマンドで、[Shift]キーと[Ctrl] キーを押しながら、コントロールバー[基点(左下)]を左クリック(L)すると、作図ウィンドウ左上部に「設定OK」と表示される。
- この状態で文字の変更・移動・複写を行うと、その文字に記録されている基点が取得される。
再度、[Shift]キーと[Ctrl]キーを押しながら[基点(左下)]を左クリック(L)すると、作図ウィンドウ左上部に「設定& times;」と表示され、設定が解除される。 - 基点のずれ位置は記録されていないので、基点のずれ位置は、現在設定されている位置になる。
- 「設定OK」のとき、文字が範囲選択されている状態で「文字基点設定」ダイアログから文字基点変更を行うと選択されている文字の基点が全て変更される。
文字の作図角度(方向)の指定
[文字]コマンドで、コントロールバー[角度]入力ボックスに角度の数値が入力されていない場合は文字は水平(0度)に作図され、角度の数値を入力すると文字はその角度で作図される。
- コントロールバー[角度]入力ボックスの右端の▼を左クリック(L)すると、以前に入力した入力角度の数値のリストが表示されるので、選択すると入力できる。
また、▼を右クリック(R)すると、「数値入力」ダイアログが表示されるので、マウス操作のみで数値入力が行える。 - 軸角が設定されている時は、その軸角からの角度になる。
行間(縦書きでは列間)設定して文字を作図
[文字]コマンドで、コントロールバー[行間]入力ボックスに行間(縦書きでは列間)の数値を入力すると、1行目の文字位置指示後に次の文字位置が仮表示され、文字の入力・確定後に[Enter]キーを押すと、その位置に次の文字が作図される。
- 行間を5mmにする場合は[5,0]を入力する。
- 列間を50mmにする場合は[0,50]を入力する。
- 軸角が設定されている時は、軸角の垂直方向の作図になる。
文字列の連結、移動、切断
[文字]コマンドで、コントロールバー[連]を左クリック(L)すると、コントロールバーの表示が切替わり、文字列の連結、移動、切断が行える。
- 文字列の連結
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[連]を左クリック(L)する。
- 作図済みの文字列を左クリック(L)で指示する。
- コントロールバーに[前付け]または[後付け]のボタンが追加表示される。
文字列の指示位置が文字列の前方の場合は[前付け]の連結になり、文字列の指示位置が文字列の後方の場合は[後付け]の連結になる。
この時、[前付け][後付け]を左クリック(L)すると、[前付け]と[後付け]を切替えられる。 - 作図済みの他の文字列をクリックすると前回指示した文字列に今回指示した文字列が連結される。
この時、左クリック(L)で指示するとその文字列が移動されて連結し、右クリック(R)で指示するとその文字列が複写されて連結する。
- 文字列の移動
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[連]を左クリック(L)する。
- 作図済みの文字列を左ダブルクリック(LL)で指示する。
- 元の文字列とは別に文字枠の仮線がマウスに追従して移動するので、移動先の位置を指示する(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)。
コントロールバー[基点(左下)]を左クリック(L)すると、「文字基点設定」ダイアログが表示され、文字の基点、基点からの文字位置のずれなどを設定できる。
- 文字列の切断
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[連]を左クリック(L)する。
- 作図済みの文字列を右クリック(R)で指示すると、指示した位置でその文字列が切断される。
テキストファイルの読込み
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[文読]を左クリック(L)すると「ファイルを開く」ダイアログが表示されるので、テキストファイルを指定して開く。
- ダイアログが閉じて作図ウィンドウに戻るので、読込んだテキストファイルの文字を作図する位置を指示する(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)。
- 複数行の文字列を読込んだ場合は最初の行の位置が指示した位置になり、行間はコントロールバー[行間]入力ボックスで指定した間隔になる。
ビットマップファイル(画像)の読込み
テキストファイルの読込みと同じ方法で画像ファイルを読込むことができる。
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[文読]を左クリック(L)すると「ファイルを開く」ダイアログが表示される。
- [ファイルの種類]リストボックスを左クリック(L)して、読込むファイルの種類を「Bitmap」に変更する。
- 読込むビットマップファイルを指定して開く。
- ダイアログが閉じ作図ウィンドウに戻るので画像の作図位置を指示する(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)。
ただし作図時の基準点は画像の左下になる。
表示される画像は横寸法が100mm(図面寸法)になる。
また、画像の縦横比は元の画像のまま固定である。
- マイコンピュータ等からテキストファイル及び画像ファイル(BMPまたはスージープラグインで扱える画像ファイル)を作図ウィンドウへドラッグアンドドロップすると、文字コマンドで、そのファイ ルの読込み状態になる。
- 画像の回転と縦横比の変更はJWWでは行えないので、このような編集は事前に他の画像処理ソフトにより行っておく必要がある。
画像の大きさの変更
- 文字の変更による方法
- [文字]コマンドで、「文字入力」ダイアログの文字の入力や編集状態([文字]コマンドの初期状態)の時、画像の左下部をクリックすると「^@BMC:\ JWW\abc.BMP,100,114.82」などの画像制御文字が表示される。
- この文字内の「.BMP」に続く「,」と「,」に挟まれた数値(ここでは「100」)が画像の横寸法になっている。
この数値(半角数値)を変更すると画像の横寸法が変更できる。
なお、画像の縦寸法は、画像の縦横比に従って自動的に調整される。
- [移動][複写]コマンドによる方法
- 文字を含む範囲選択を行うと画像制御文字も選択される。
- 選択された画像制御文字を、[移動][複写]コマンドで倍率指定すると、画像の大きさが変更できる。
この場合、XY方向の大きい方向の倍率で複写・移動が行われる。
- 画像の縦横比は変更できない。
- 画像制御文字の文字列の長さは、画像の横寸法よりも小さくなるように自動的に調節される。
文字をテキストファイルに書き出す
[文字]コマンドで、コントロールバー[文書]を左クリック(L)することで、作図済みの文字をテキストファイルへ書出しできる。
このボタンは、範囲選択で文字が選択されていない状態では、薄字表示になっていて、使用できない。
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[範囲選択]を左クリック(L)し、文字を選択する。
コントロールバー[選択確定]を左クリック(L)して文字の選択を確定すると、コントロールバー[文書]が通常表示になる。 - コントロールバー[文書]を左クリック(L)する。
- 「名前を付けて保存」ダイアログが表示されるので、書込むテキストファイルを選択して上書保存するか、新しいテキストファイルとして名前を付けて新規保存するファイル名を入力する。
- 文字は、作図の縦位置の上から順(軸角が設定されている時は軸角に対する位置)に書込まれ、縦位置が同じ時は横位置の左から順に書込まれる。
クリップボードの文字を図面に貼り付け
[文字]コマンドで、コントロールバー[貼付]は、クリップボードに文字データがない状態では薄字表示になっていて使用できない。
クリップボードへ文字がコピーされると使用できるようになる。
- [コピー][移動]コマンドなどで、クリップボードに文字データを取込んでおく。
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[貼付]を左クリック(L)する。
- 文字を貼付ける位置を指示する(左クリック(L)で任意点、右クリック(R)で読取点)。
- 複数行の文字列を貼付ける場合は最初の行の位置が指示した位置になり、行間は[行間]入力ボックスで指定した間隔になる。
行間が無指定の場合は図面寸法5mmの間隔になる。
外部テキストエディタによる文字の編集
[文字]コマンドで、コントロールバー[NOTEPAD]または[他のエディタ]は、表示が薄字になっているときは使用できない。
- [文字]コマンドを選択する。
- コントロールバー[NOTEPAD]または[他のエディタ名]を左クリック(L)する。
- [範囲選択]に移行するので文字を選択する。
- 既に文字が選択されている場合は、この操作は省略される。
- テキストエディタが起動し、編集ファイル名「TEMP.TXT」で選択した文字が表示されるので、編集できる。
文字は、作図の縦位置の上から順(軸角が設定されている時は軸角に対する位置の順)に表示され、縦位置が同じ時は横位置の左から順に表示される。 - テキストエディタでの編集後、上書き保存を行い、テキストエディタを終了すると、図面上の文字が一括して変更される。
- 外部エディタによる文字変更は文字コマンドで指定の基点を基準に行う。
- 範囲選択のとき[Shift]キー、[Ctrl]キーを押しながら範囲選択の終点を指示すると、外部エディタで次のようになる。
- [Shift]キーの場合、文字左下を基準にした文字変更になる。
- [Ctrl] キーの場合、文字中中を基準にした文字変更になる。
- [Shift]と[Ctrl]キーの場合、変更文字の基点を基準にした文字変更になる。
- コントロールバー[NOTEPAD]または[他のエディタ名]を右クリック(R)すると外部エディタを指定」ダイアログが表示されるので、外部テキストエディタを変更できる。
- 外部テキストエディタは、メニュー[設定]-[基本設定]コマンドを選択して表示される基本設定のダイアログの[一般(1)]タブでも設定できる。
- 初期状態では「Notepad.exe」(メモ帳)となっている。
- なお、Windows NT/2000では、長いファイル名を使用するとエラーとなる場合があるので、そのような時は、短いファイル名で設定する必要がある。
図面印刷時にファイル名と日時なども追加出力
[文字]コマンドで、図面に以下の文字(埋め込み文字)を作図すると、図面には埋め込み文字のまま表示されるが、図面の印刷を行った時には埋め込み文字の代わりに、以下のとおりに図面のファイル名と印刷日時などが出力される。
ファイル名等表示 | |
「&F」 | フルパスのファイル名 |
「&F1」~「&F9」 | 図面データの置かれたフォルダから上に数えてn(1~9)個目のフォルダ名 |
「&f」 | ファイル名(拡張子なし) |
「%f」 | ファイル名(拡張子付き) |
[%f1]~[%ff] | ファイル名の指定長さ(1~fバイト)表示 |
ファイル保存日時表示(「_」、「=」) | |
「=F」 | ファイルの保存日時(日付と時間) |
「=f」 | ファイルの保存日時(日付のみ) |
「=y」 | 西暦(下2桁) |
「=Y」 | 元号 |
「=m」 | 月 |
「=ma」 | "JAN"~"DEC" |
「=d」 | 日 |
「=wa」 | "SUN"~"SAT" |
「=h」 | 時間 (12時間表示) |
「=H」 | 時間 (24時間表示) |
「=M」 | 分 |
「=S」 | 秒 |
「=n」 | 「AM」または「PM」表示 |
「=N」 | 「前」または「後」表示 |
ファイルメモ表示 | |
[%mm] | ファイルメモ表示 |
[%m1] | ファイルメモの1行目表示 |
[%m2] | ファイルメモの2行目表示 |
スケール表示文字 | |
[%SS] | 「1/200」または「10/1」形式のスケール表示 |
[%ss] | スケールの「1/200」の分母、「10/1」の分子を表示 |
[%SP]、[%sp] | プリンタ出力時に出力倍率を補正したスケール表示 |
現在の日時表示(「&」、「%」、「$」) | |
「%y」 | 西暦(下2桁) |
「&Y」 | 元号 |
「&m」 | 月 |
「&ma」 | "JAN"~"DEC" |
「&d」 | 日 |
「&w」 | 曜日 |
「&wa」 | "SUN"~"SAT" |
「&h」 | 時間 (12時間表示) |
「&H」 | 時間 (24時間表示) |
「&M」 | 分 |
「&S」 | 秒 |
「&n」 | 「AM」または「PM」表示 |
「&N」 | 「前」または「後」表示 |
「&J」 | 日付一括表示 |
[&J1]~[&J9] | 指定数値(1~9)分の均等割付け |
作図時間表示(「&」) | |
「&T」 | 作図時間 |
- 表示する数値が1桁のとき、1文字目が「_」または「&」の場合は数値の前に半角スペース、「=」または「%」の場合は数値の前に半角「0」、「$」の場合は数値の後に半角スペースがそれぞれ追加されて表示される。
- 埋め込み文字は、「%y」「$m」のように、半角文字で2文字ごとに区切った別々の文字列として記述する。「%y&m& amp;d」のように1文字列中に続けて記述した場合は無効になる。
- メニュー[設定]→[基本設定]で表示される基本設定のダイアログの[一般(2)]タブの[プリンタ出力時の埋め込み文字(ファイル名・出力日時)を画面にも変換表示する。
]にチェックを入れると、作図ウィンドウにもファイル名・出力日時などが表示される。 - ファイル名と作図時間が表示される大きさは文字枠とは一致しないので、この文字を選択する時は文字の左側を指示する。
文字列の途中での書体の変更
[文字]コマンドで、「文字入力」ダイアログの文字列の途中に以下の文字(制御文字)を入力すると、それ以降の文字がすべて制御文字で指定した書体または文字色で表示される。
^! | 太字 |
^/ | イタリック |
^_ | アンダーライン |
^- | 消字ライン |
^$1~^$9 | 文字色をペンNo1~9に変更。元の文字色がペンNo9の時は変更した文字色に関係なく印刷されず、ペンNo9以外の時はペンNo9に変更しても印刷される |
^# | 標準の書体にする(文字色を除く) |
^\" | フォントを「MS ゴシック」に変更する |
^& | フォントを元に戻す |
^% | 制御文字による変更を文字設定に戻す |
^* | 制御文字を無効にし、制御文字を表示する |
^^ | 制御文字を復活し、有効にする。制御文字が有効な状態の時「^^」を記述すると、そのまま表示される |
特殊文字の作図
[文字]コマンドで、「文字入力」ダイアログの文字列の途中に以下の文字(特殊文字)を入力すると、その直後の文字だけが特殊文字で指定した形式で表示される。
^u | 半角・全角文字の上付文字 例:「m^u2」で「m2」(平方メートル) |
^d | 半角・全角文字の下付文字 例:「H^d2O」で「H2O」 |
^c | 半角・全角文字の中付文字 例:「^cC^BL」で「cL」 |
^o | 半角・全角文字の中心重ね文字 例:「○^oア」で「○ア」、「□^o印」で「□印」 |
^w | 半角2文字の中心重ね文字 例:「○^w99」で「○99」、「○^wAA」で「□AA」 |
^b、^B、^n | 重ね文字 例:「P^bL」で「PL」、「P^BL」で「PL」(bとBで重なる割合が変わる) |
^1 ~ ^9 | 文字の均等縮小(1バイトから9バイトまで縮小する値を選択) |
均等割付け
均等割付け
- 文字の終りから均等割付する位置の最後まで「・」(全角中点)を連続記述すると均等割付される。
- 文字の最後が「・」(半角中点)の場合は半角分均等割付をする。
- 「・」(半角中点)は1つ分しか均等割付をしない。
- 半角中点2つの場合は全角中点1つを入力する。ただし文字の最後を「・」(全角中点)や「・」(半角中点)にする時は最後にスペースを記述する。
- 半角の中点「・」
- 中点を表示したい場合は最後にスペースを入力する
式の計算
- [文字]コマンドで、表示される「文字入力」ダイアログに計算式を入力し確定したら、 [Ctrl]キーを押しながら文字作図位置を指示すると、計算結果が表示される。
- 「文字入力」ダイアログに、「式=」と入力すると作図ウィンドウに「式=答」が作図され、「式」と入力すると作図ウィンドウに「答」が作図される。
- この時、半角「=」の場合は計算結果が半角で作図され、全角「=」の場合は全角で作図される。
- かっこ( ( )または[ ] )が使用できる。
- 半角「=」と全角「=」がない場合は式は作図されず、式中の全角文字数が半角文字数より多い場合は計算結果が全角で作図され、そうでない場合は半角で作図される。
- 使用できる計算式は以下のとおり。
四則演算 | + + - - * * × / / ÷ |
べき乗 | 数値 ^ 数値 例:「2^2」 で 4、「2^0.5」 で ルート2 |
アークタンジェント | //数値 //(式) a数値 a(式) |
cos | c 角度(度) |
sin | s 角度(度) |
ルート | √数値 q 数値 |
上付文字のべき乗 | 数値^u0~^u9 (数値 ^u0^u.^u5) |
整数の余り | 整数 % 整数 例:123%10 で 3 |
整数化 | i 数値 例:i12.34 で 12 |
指数 | 数値 e 整数 例: 1.23e2 で 123 |
絶対値 | b 数値 b(式) |
16進数→10進数 | 0x0 ~ 0xffffff &0 ~ &ffffff |
常用対数 | l 数値 l(式)(数値 > 0) |
自然対数 | n 数値 n(式)(数値 > 0) |
eのべき乗 | j 数値 j(式) |
パイ(3.141593) | π p P |
目盛り X寸法 | x |
目盛り Y寸法 | y |
エラー表示 | |
{ fx Err} | 式エラー(不適当な式) |
{( ) Err} | かっこエラー(かっこが閉じていない) |
{ st Err} | スタック残量エラー(かっこがが深すぎる) |
{ fp Err} | 答えの桁が大きすぎる |
{ /0 Err} | ゼロで割り算をしている |
{ 0x Err} | 16進数エラー |
{ ^ Err} | べき乗計算エラー |
{ E Err} | 指数エラー |